2013年12月22日日曜日

観光拠点施設? それ何?

 皆さんは、観光地を訪れた際、観光拠点施設に行きますか?
 
 そもそも観光拠点施設って何?という声が聴こえてきそうです。

 観光客の立場でいえば、たまたま入ったトイレがそのような施設の中にあっただとか、道を聞こうとして入ったら実はそこがそうだったとか・・・。

 実は今、松阪市では、まちなかに観光拠点施設なるものを建設しようと着々と準備が進められています。場所は市役所横の旧長谷川邸の敷地内です。建設費の総額が10億円という話も出ています。

 その一方で、市内に数多くある公共施設は、その老朽化が大変な問題になっています。そのため施設仕分けを敢行し、施設の統廃合も視野に入れた検討がなされています。

 そこへ新たな観光拠点施設の建設の話が出てきましたので、驚いています。

 まちなかには、まだまだ観光機能として活かし切れていない施設や建造物が幾多も存在しています。

 松阪市議会では先般の議会で、計画をゼロベースに戻すよう意見し、市側も逐一情報の提供に努めることを約束しました。

 このような話は、観光の全体像、まちなかの将来像を描いた上で、その各論として議論していくものではないでしょうか。少し先走っているように感じます。

2013年12月14日土曜日

市議会議員は全国民から負託されている!?

 やはり市民参加条例なるものは歪(いびつ)な姿をしたものでした。

 12月12日に開催された松阪市議会総務生活委員会での議論は、結局のところ、提案者の夢想を聞かされるだけのもので、議論の噛み合うところは一つもありませんでした。

 何しろ中身は、市議会(ならびに行政)は、松阪市民のみならず、全国民に対してもあまねく公平に情報を提供し、発言機会を設け、そこから出された意見を尊重しなければならないという条例(つまり松阪市のルール)なのですから。

 いつから市議会議員は全国民から負託を受ける立場になったのでしょうか。いつから全国民に対してすべての責任を負う立場になったのでしょうか。

 「理念条例だからこれで良いのだ」とも言っていました。今、私はこれを「詭弁条例」と命名しておきます。

 「市民参加」の「市民」とは誰のことを指すのか、よくよく注意して取り扱わなければなりません。

 気が付けばかけがえのない私たちのまち松阪がいつの間にか取り返しのつかない事態に陥ってしまっていた・・・なんてことが現実に起こらないためにも。

2013年12月4日水曜日

やっぱりおかしい・・・市民参加条例

 「市政に市民が参加する」と聞いて、誰もおかしいとは思いません。

 では、その「市民」が、政治活動家(秘かに良からぬ魂胆を抱いた人たちもいる)や市内に住んでいるのかどうか分からず、どこの誰とも名乗らない人たちだったらどうでしょうか。

 私たちはその人たちを素直に歓迎することができるでしょうか。その人たちと腹を割って語り合い、共に汗をかき、一つの目標に向かって歩を同じくすることができるでしょうか。

 このような人たちとも一緒になって議論し、公平に意見を取り入れながら市政を運営していくのだと市のルールとして取り決めるのが、このたび一部の議員から松阪市議会に提出された「市民参加条例」というものの正体です。

 名称は違いますが、10月に2度目の否決をしたばかりの「市民まちづくり基本条例」と理念も中身も同じものです。このような条例が再び提出されたことに正直、驚いています。

 本会議では、この点をしっかりと指摘しておきました。